夏休みの自由研究にオススメ。身近にあるデザインを見つけてみる。〈小学校高学年〜向け〉
いよいよ8月。子どもたちの夏休みはあと1ヶ月となりましたね。
お盆を控え、大人も連休が楽しみな時期ではないでしょうか?
私の息子はすっかり大人になりましたが、子供時代は毎年自由研究の手伝いをしていたな…と思い出しました。
そこで今回は、自由研究でデザインに触れてみてはいかがでしょうか?というテーマで記事にしてみたいと思います。
外出せずに、筆記用具以外の材料費もかからない自由研究です^^
身近なデザインを見つける
私たちの生活の中にデザインは溢れています。
この自由研究がまとまる頃には、あらゆるものがデザインされているんだと気づくことでしょう。
((デザインは「デザインしました」と感じさせないこともデザインの大切なところ。
何やらややこしいですが、きっと理解できると思います。))
さあ、今自分が居る場所を見渡して、たくさんのデザインを見つけてみましょう。
【A】身近な印刷物のデザイン例
・ペットボトルのラベル
・ティッシュの箱の模様
・お菓子のパッケージ
・本の表紙
・暑中見舞いのハガキ
【B】身近な製品のデザイン例
・ガラスのコップ
・シャープペンシル
・机のスタンドライト
・テレビやエアコンのリモコン
・ゴミ箱
【C】身近なサービスのデザイン例
・映画やドラマを視聴できるサービス
・アプリで注文して食事を届けてくれるサービス
・毎月ミネラルウォーターを届けてくれるサービス
・荷物が届く前にアプリやメールで教えてくれるサービス
・店舗で飲み物や食べ物を提供してくれるサービス
【D】身近な機能のデザイン例
・風量や風向を操作して部屋の空気を循環させる機能
・照明の明るさや色を調節する機能
・コンパクトにたためる機能
・背もたれの角度を調節する機能
・汗が速く乾く機能
A〜Dまで、カテゴリー別のデザイン例を挙げてみました。
例に近いなと思うデザインを分けてリストアップしてみてください。
近いものがなければ、カテゴリーを新しく作ってもOKです。
見つけたデザインについて深く考える
デザインは「ただかっこよく見えるもの」ではありません。
そこには必ず「ニーズ」というものがあり、それの「応え」がデザインです。
(さぁ、ニーズの意味も調べてみましょう☆)
見つけたデザインを自由に読み解いて、自分なりに解説してみましょう。
例1:ペットボトルのお茶のラベル
解説:これは麦茶が入っているペットボトルです。ラベルには「麦茶」という文字と「無添加」という文字も目立っています。
このラベルがついていなければ、中の飲み物は茶色なので、ほうじ茶かもしれないし紅茶かもしれません。何のお茶かわかるように「麦茶」という文字が必要だと思いました。「無添加」という文字で食品添加物がこのお茶には入っていないことがわかるので、どんな人でも安心して飲める麦茶だとわかります。
これは「体にやさしい麦茶が飲みたい」というニーズに応えたラベルのデザインだと思います。
例2:ガラスのコップ
解説:これは家で家族が使っているガラス製のコップです。水が200mlくらい入ります。同じコップを重ねることができるので、食器棚に省スペースで並んでいます。ガラスがとても透き通っていて、中に入れた飲み物の色が綺麗に見えます。持ちやすい重さと形で、飲みやすい厚みのガラスです。底面に刻印されたアルファベットを調べてみたら「全面物理強化ガラス」だということがわかりました。これは熱と衝撃に強く加工されたガラスということがわかりました。
これは「冷たい飲み物が美味しそうに見えて、毎日使いたいから割れにくいガラスがいい」というニーズに応えた製品のデザインだと思います。
例3:毎週決まった曜日に食材が届くサービス
母が普段利用しているサービスです。スマホで食材を選んで注文し、それが次の週に家に届きます。母は忙しく仕事をしているので、毎日スーパーに買い物に行く時間がないと言います。だからこのサービスを利用しているのだと思います。自分で買い物に行くと、お米などの重たいものをたくさん持って帰るのは大変だと思うので、届けてくれるサービスはとても便利だと思います。
これは「買い物に行く時間がなくても必要な食材を気軽に購入したい」というニーズに応えたサービスのデザインだと思います。
こんなふうに様々なデザインを自分なりに解説してみると、「誰かが誰かのために」考えたのだなということに気がついたと思います。デザインって面白いなと思ったら、どんどん自分なりに観察して、読み解いて、どんどん気づいたことを書き留めていきましょう。
特に興味を持ったデザインはどれでしたか?
ここからは少し発展的にまとめていきます。
見つけるのが楽しかったり、たくさん見つけられたデザインのカテゴリーや、たくさん気づいたことがあって、どんどん解説がすすむデザイン、考えていたらワクワク楽しくなったデザインを上位3〜5つくらいランキングにしてみましょう。
もしかしたらその中に、将来自分が仕事にしたいことのヒントが見つかるかもしれません。
世界中の仕事の多くは、「誰かが誰かのために」考えて、それを製品やサービスという形にしたものです。ここで挙げたA〜D以外にもたくさんのデザインがあります。
・なぜそのデザインに興味を持ったのか
・解説してみて気づいたこと
・もっと知りたいと思ったこと
など、自分なりの感想をまとめてこの自由研究を締め括ってください^^
最高の夏休みを!
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