母からの久しぶりの電話

日常

せっかくの日曜日は、あいにくのお天気でしたね。
ブラインドを上げても部屋は明るくなりきらず、雨と風の音の中で、じっと静かに耐える様な、そんな一日でした。恵みの雨とは言うけれど、やっぱりお日様がくれるパワーには敵わないなと思いながら過ごしました。

唐突ですが、2週間程前から入院している母の話をシェアさせてください。
20年前、くも膜下出血で左半身不随となり、それが起因で老化スピードが早まり、いろいろな病気も連動(という表現が正しいかどうか分かりませんが)して、入退院をなんども繰り返しているのですが、先日、夕食後の数分間、意識を失ったと実家から連絡が入り、明らかに普段と違う様子で心配なので救急車で搬送。そのまま入院となりました。

年々、体のいろいろな機能がスローになってきて、意識がぼんやりとすることが増えてきてはいるけれども、入院中の母は電話口で、何故か普段より意識がはっきりしていて、小一時間の会話をしました。脳の出血という大きな出来事で体が不自由になってしまったけれど、感情と言葉を奪われなかったことで、「母と話ができる」のが本当に有難いなと思います。

昔から、HSPで手間のかかる長女の悩み事を聞き出すのが上手い母は、この日も、何気ない会話から、ピンポイントで何かを見つけ出す。こういう時母は偉大で、ただ弱音を吐かせて「わかるよ大丈夫よ」ではなく、きちんと納得させて、頭の上を覆う暗い雲を自ら吹き消せるように導いてくれる。
何を聞き出されたのかは内緒ですが、私よりずっとずっと毎日がたいへんで、挫けたくもなるだろうたくさんの病気と付き合って生きている母が、

「あなたの努力次第よ。」

「常に前向きでいなさい。」

こう、背中をばしっとたたいてくれるように告げてくれました。

わかっているつもりで、日々頭の中で唱えていることではあったのに、
母の声で聞こえてきたこの言葉は、これが今の自分に必要なことなんだと、素直に真っ直ぐに、そう思わせてくれました。

このご時世ですので、面会は一切できません。なので母のタイミングで電話がかかってくるのを待つことしかできないのですが、出来るだけたくさん、会話をしたいと思います。私は映画や海外ドラマの見過ぎかもしれませんが、電話を切るときは愛してるよと言います。母がひとりの時でも、少しでも心を温められるように、言葉に心を託して。

常に前向きでいることは、息が詰まる時があるかもしれませんが、強くあろうと自分が自分の支えになれることを知っているだけで、乗り越えられることもあるのかもしれません。さらにそれを知っているから、頑張らなくてもいいし我慢しなくてもいい場所や時間を本当に大切にしたいなと思えます。どちらか一方、何か一箇所に偏らないように、締めたら緩む、頑張ったら休む、我慢したら発散する、そうやってバランスをとっていけたらいいなと思います。…A型気質?な考え方ですが、他人に迷惑をかけずに自分を保つことが美学であります笑

さて、久しぶりに文章を書いてアウトプットしたので、美味しいものをインプットしたいと思います。

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